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医療法人社団 清和昌綾会 飯沼病院

当院について

病院理念

共生、そして共存
わたしたちは「人に優しい医療」をこころの指標にしています。
今、多くのひとが抱えている問題はコミュニケーションのこと。
共生できる社会、そして共存できる社会。
そこに必要なものはこころのケア。
ひとがゆったりと共に生きる、そして共に在る。
私たちはそんな医療を目指します。

病院理念

院長挨拶

院長挨拶院長 飯沼 久美子

医療の歴史と未来をみつめて…現在1946年に当院を開設してから、三四半世紀年以上もの年月が流れました。その間、医療そのものは言うまでもなく、医療を取り巻く環境も大きく変遷してきました。当院も移り行く時代の中でさまざまな事態に直面し、それを乗り越えて今日に至っています。

飯沼病院は開院以来、東京都板橋区の清閑な住宅地にある都市型の精神科病院として、時代と地域のニーズに応える医療の提供を通した共生・共存の社会づくりを目指して歩んできました。日々、学生から中高年、お年寄りの方まで、心身の疾患で悩まれている幅広い世代の患者さんがご相談に来られます。

心と体は常に一体です。精神疾患の患者さんが合併症で内科疾患にかかるケースがあり、またその逆の場合もよくあります。それだけに、心と体の両面を専門的にケアできる医療体制は私たちの病院の大きな特徴となっています。その一環として、担当医による診療のほかに、合気道やピラティスを取り入れた作業療法や音楽療法など、患者さんの「自分らしい生活」をサポートするためのプログラムも行っています。

私たちのコンセプトは「人に優しい医療」。これからも当院の歴史に刻まれた医療への精神を大切に育みながら、新しい医療に積極的に取り組んでまいります。

More than three-quarters of a century have passed since our hospital was established in 1946.

During this time, not only medical care itself but also the environment surrounding healthcare has undergone significant changes.Our hospital has faced various challenges amid changing times and has overcome them to reach where we are today.

Since its opening, Iinuma Hospital, as an urban psychiatric hospital located in the quiet residential area of Itabashi Ward, Tokyo, has strived to create a society of mutual support and coexistence by providing medical care that meets the needs of both the times and the local community.Every day, we receive consultations from patients across a wide range of generations, from students to middle-aged and elderly individuals, who are struggling with mental and physical conditions.

Mind and body are always interconnected. There are cases where psychiatric patients develop internal medical complications, and vice versa. As such, our medical system's ability to provide specialized care for both mental and physical aspects has become one of our hospital's major characteristics. As part of this approach, in addition to treatment by attending physicians, we offer programs to support patients' "life as themselves," including occupational therapy incorporating Aikido and Pilates, as well as music therapy.

Our concept is "healthcare that is kind to people." Moving forward, we will continue to nurture the spirit of medical care engraved in our hospital's history while actively engaging in new medical approaches.

沿革

  • 1946(昭和 21)年 3 月初代院長の飯沼昌夫が、戦後間もない昭和 21 年に飯沼病院を開設。肺結核をはじめとする各種の感染症が広く蔓延していた状況のなか、結核の専門病院として地域医療を支えた。
  • 飯沼病院を開設
  • 1967(昭和 42)年~抗結核材の発見によって肺結核患者が減少するに伴い、時代の要請に応じて結核専門の病院から内科、精神科の病院へと転換。
  • 内科、精神科の病院へと転換
  • 1979(昭和 54)年 9 月 8 日板橋区常盤台にて本館新築落成。
  • 本館新築落成
  • 2009(平成 21)年世の中に増え始めたアルコール依存症やうつ病など心の病に対応するべく、地域の精神科医療の拠点となり、飯沼久美子が院長に就任。
  • 2024(令和 6)年 3 月創立 78 周年を迎える。
  • 創立 78 周年を迎える

創立者 飯沼昌夫の遺志を引き継いで福井県に生まれ育った父・飯沼昌夫は、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)を卒業後、上板橋に歯科医院を開業しました。そして、多くの方々の治療を行う一方、医学部と法学部に学び、疲労困憊しながらも卒業しました。父と母が出会ったのもこの頃で、結婚後、母は父の大切なパートナーとして、父の医療活動にも力を注ぎました。

医師として順風満帆に思われた父でしたが、第二次世界大戦の戦火は大きな悲劇をもたらしました。疎開先で空襲にあい、父は医師として注射 1 本を打つこともできず、長男と次男を失ったのです。この時の無念さが、父の医療に対する熱意をさらに高めました。リュックひとつで焼け野原の東京に戻った父は、「世の人々、特に 1 人でも多くの子どもたちを救いたい」という熱い思いを胸に、母と二人三脚でこの常盤台に病院を開設しました。そして日本が戦後の復興を遂げてからは、新たに精神神経医学を学び、飯沼病院を内科および精神科の専門病院として発展させていったのです。

医療機関として社会に貢献奉仕する仕事を引き継いだ私たちは、父が遺したメッセージを心に刻み、その責務の重大さを感じながら、あゆみを進めています。今後ともなお一層のご指導、ご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

飯沼 久美子

飯沼病院創立者 飯沼 昌夫

飯沼病院創立者 飯沼 昌夫